【白熱の戦いメイド対マダム】
「インドのこともわからなければ、主婦業だってまだわからないときでしょう。だから、メイドさんと一緒に台所に立って、いろいろ覚えていこうとおもったんです。ところが、メイドが突然怒るんですね。マダムは私の仕事をとるのかって」ぎょメイドは年若いマダムを見て、これはずいぶん御しやすいとみたのか、仕事を手抜きしてくるから、始末が悪い。ご主人の会社の行事で運動会が催される日、小沢さんはメイドにお弁当作りがあるから6時に来てほしいと頼みました。ところが、待てど暮らせど、一向に現れず、仕方なく小沢さんはひとりで台所に立ち、水作りから始めて弁当作りに着手していたのです。そして1時間ほどたったとき、メイドがなんの挨拶もなく現れ、台所の小沢さんを見て、大きな声をあげたという。「なんでマダムがキッチンに立っているのか。また私の仕事をとるつもりか」カチンときた小沢さん、無視して仕事を続けていたら、声は突然涙声に変わるから驚いた。「ああ、返事もしてくれない/、マダムは私を人間,として扱ってくれないに違いない。悲,しい」といったかとおもうと、「今日かぎり仕事を辞めます」と、鍵の束をドンと机に投げ捨てて出ていってしまいました。「びっくりしましたね。それっきりかなとおもっていたら、翌日、退職金をよこせといいに来ました。